あの冬の、火曜日の異常な雨。カーテンを閉めて明かりをつけて。俺のラコステのシャツとニーソックス姿の君。永遠に続くあの日の午前0時。 ーKnee Socks
ゾッとするような新しい音で、親しみやすさという幻想の泡に穴を開けよう。 ーSculptures Of Anything Goes
ボディペイント。それは君の身体に刻まれた裏切りの証。涙が出そうでも、何食わぬ顔で歌のネタにする。 ーBody Paint
ダンスフロアの狂騒は今は昔。時代遅れのロマンチストのラストダンス。確信させてくれよ、そこにはミラーボールがあるって。 ーThere’d Better Be A Mirrorball こんばんは、ベラドンナです。久々の更新です。待ちに待った年末年始が、見しやそれともわかぬ…
アンビバレントな郷愁の念。要点は、ここにはロマンスがないってこと。みんな同じような服を着て馬鹿騒ぎして、音楽は着メロのためだけ。でも、あいつらも昔からの友達なんだ。平凡で退屈な郊外だけど、ここが俺の愛すべき故郷なんだ。
夜ってのは大概、明日になったら言えないことを言うためにできてるんだ。這ってでも君に帰るよ。でも果たして俺は知りたいのか?君も同じ気持ちなのかって。
泣きながら恋人をフる世界中のクズ男・クズ女に捧ぐ。別れの理由は、好奇心が重荷になったせい。そんな俺の鼻をへし折ってくれ。フった側の目線で綴られる、映画のワンシーンのような失恋ソング。
「ワタシ史上最高」なんて今じゃただの思い出。いい大人になって手に入れたのは、平穏で安定してるけど、タバスコの足りないブラッディ・メアリーみたいな、退屈な日常というブラックホール。刺激的で危なっかしい、蛍光色の青春と引き換えに。
待ってると来ない。やっと来て乗り込んでみると、そのすぐ後ろにまた来たり。バスも出会いもそんなもの。恋とはいつも、手に入らないものを欲しがるだけの不毛な群像劇。
俺は深く考えてるように見えるかもしれないけど、本当はそんなことないんだ。月に住むロックスターの孤独なんて、超絶に陳腐だよな。ああ、夜明けは重さを増すばかり。
一躍有名人になって目の当たりにしたのは、目先の成功や即席の満足感を求める奇妙な人々。まるでテディ・ピッカーでぬいぐるみを欲しがる子供のように。
出発ラウンジの絶望。俺はバッテリー切れの携帯電話。世界を飛びまわる生活と引換えに失う愛と安らぎ。果たして、成功って何なんだ?
近頃じゃ本当のロマンスなんて、なし得ないものというけれど。若き恋人たちよ、君たちは手に入れられたかい? それは恋する二人のみぞ知る。
すれ違いばかりの遠距離恋愛。別れた方がいいって分かってるけど、君の涙を見たら、笑顔を見たら、とても別れられないよ。まだ俺はちゃんと、君のことを好きなのかな。とにかく505に帰らなきゃ。
俺のことは買えないって事実をウリにして、「高潔さ」と名付けた香水を売る。見かけだおしの輝く街で。観戦スポーツみたいになった人生で。
昨晩酔ってる時には意味があるように思えた馬鹿騒ぎも打ち明け話も、朝になったらもう何の意味もないんだ。しこたま飲んでオールした朝って、街が妙に違って見えませんか?
夢と現実。切り離せない相反するイメージたち。夢のあらすじを歌にしたら、夢はきっと、ただの夢ではいられない。
期待すると失望するのが常。それを知っても期待してしまうのが常。今夜こそは、このバンドこそはいつもと違うんじゃないかって。衝撃のデビューアルバム、最高に熱くて醒めてて挑発的な1曲目。
「おはよう、チーズバーガー」SNSに生活を侵食されているというナンセンスについて
女の無邪気と傲慢。男のねじ曲がった真心。よくある恋の過ち、最も美しくない恋愛の真実。
恋とは説明のつかない磁力で、解けないパズル、そして泳げない海。今でも僕は、君のパズルから抜け出せずにいるんだ。
あからさまでなくセクシーに、危険性を強調して、隠されたメッセージを届けたいんだ。SFみたいな手法で、月面のパラレルワールドから。
「あなたはボタンを押すだけ、あとはお任せくださいー」アーキテクチャの権力に、我々は進んで自由を差し出して、ますます愚鈍になっていくのか
愛が終わったとき、冬の日の魔法瓶みたいなぬくもりは、二度と帰らないことを知る
愉しみながら死んでいく。ありもしない夜と、ありもしない昼が、享楽的に流れていく月面の世界で。
ガラスの底の亀裂に気づきながらも、沈みはせずに漂っていく。それが大人のアイデンティティクライシス。
SFが現実化する時代の愛。精神世界で通じ合った恋人は、腐った政治の夢を見るか?
こちら、月面のホテル。あなたはそこで、何を考える? どこに電話を繋ぎたい?
メディアが報道するのは、流動的にされた真実と、最新の古代遺跡のようなもの。そして俺は、神様とビデオチャットする。
炎と奈落。君は興醒めかな? ふと真顔になって、想いを打ち明けてしまったら。